就職活動や海外との取引が増えた社会人がビジネス英語を学ぶために求められるTOEICの資格。具体的に何ができるの?英検と違ってどうやって判断するの?などTOEICについての基本的なことをお伝えします。
TOEICの特徴
ビジネス英語を勉強するならTOEICから始めてみませんか?そもそもTOEIC(トーイック)とはどのようなものなのでしょう。TOEICは英語による実践的なコミュニケーション能力が評価されるテストです。英語は、読む、書く、聞く、話す、の4つの分野によって成り立っています。そのうち、TOEICではテスト時間2時間で読む(リーディング)、聞く(リスニング)、の能力を測ります。マークシート方式です。
TOEICの取得をおすすめする人
「TOEICを~点取得すると給料がアップする。」「TOEIC~点で海外研修が受けられる」など、TOEICの取得はビジネスでも役立ちます。上場企業における英語活用実態調査(2013)によると、海外出張者選抜や海外赴任者選抜にTOEICを採用しているところは約3割。
また、TOEICの点数を異動や昇進、昇格の要件にしている企業は15.8%だそうです。会社勤めならTOEICの点数が上がれば上がるだけ利益が得られることが期待できますね。
TOEICの申し込みと試験日
TOEICの申し込みは基本的にはネットで行います。TOEIC公式サイトに移動すると、試験日、申込期日、受験料がわかります。年に10回、80都市で開催されていますので、チャンスとしては多いでしょう。申し込みは試験日のおよそ2か月前から3週間ほどです。お早目にお申込みくださいね。
また、会社や英会話スクールで団体申込みをしているところもありますので、その場合は団体申込みを利用するのをお勧めします。
TOEICの受験料金
TOEICの受験料は今のところ5,725円です。ネット申し込み、団体申込みでの割引が可能な場合もあります。
現在はネット申し込みをすると、1年後に割引価格の5,092円で受講できます。TOEICを年に何度も受ける人もいますが、英語力はそう簡単に伸びるものではないでしょう。海外に短期留学していた…などといった場合はぜひ帰国後すぐにTOEIC受験をお勧めしますが。そうでない限りは何度も受けるよりも年に1度、と回数を決めて受けるほうが長期的な英語学習のモチベーション維持に効果的ではないでしょうか。
英検の級とは違うTOEICのスコアの見方
TOEICのスコア(点数)は英語力の程度を表す、と考えられます。満点は990点です。セクション毎にリーディング495点、リスニング495点、という配点で、一問5点です。履歴書に書くという点で見ると、英語を使わない仕事で600点以上、英語を使う仕事は750点以上が好評価を受けるでしょうね。
英検の場合は1級2級3級のような書き方ですが、TOEICの場合は、点数で評価されます。しかも、就職活動の場合1年以内の点数を提出してくださいなどと条件が求められるので、英検より現在の英語力を測る目安となります。
TOEICのメリットとデメリット
TOEICは高いスコアを持っていれば持っているだけ評価は高いです。有名企業などはTOEICを採用基準にしている会社もありますよ。楽天などはTOEIC800点取得が入社の条件になっていますし、日産自動車は730点を採用基準としているようです。また、外資系の企業の場合TOEICではなく、TOEFUL(トーフル)やIELTS(アイエルツ)を必要としています。
TOEICの勉強本
勉強方法は、最初はTOEICに出てくる単語を集めた「単語集」をお勧めします。単語帳に出てくる単語を覚えると、TOEICの点数はぐんと上がりますよ。記憶している単語数が増えたら公式問題集を解きましょうね。大判の「TOEIC公式問題集」という冊子です。TOEICの公式認定マークがついているものを選ぶと本番に似た問題なので、練習になります。少し値段はしますが、問題集は公式問題集でないと問題慣れしませんのでご注意くださいね。
TOEIC初心者の勉強法
点数別に紹介しておきますので、自分が目指している部分を参考に読んでみてください