英文法

時制とは現在形と過去形

英語の現在形と過去形は、「~する」「~した」というように動作と時間の関係表す動詞の形です。今回は現在形と過去形について例文を交えて解説していきます。

英文法の現在形の文の作り方

最初に現在形の文の作り方を確認しましょう。まずはbe動詞です。be動詞は主語によって動詞が変わります。

  • 主語がI → am
  • 主語がyouまたは複数 → are
  • 主語が三人称単数 → is

※三人称単数とはI、you以外の1人、1つの物

次に語順を確認しましょう。例文も合わせて確認してください。

  • 肯定文:主語+be動詞~.
  • 否定文:主語+be動詞 not~. ※否定の短縮形はisn’t/aren’t
  • 疑問文:be動詞+主語~?

例文1:I am a student.(私は学生です。)
例文2:I am not a student.(私は学生ではありません。)
例文3:Are you a student?(あなたは学生ですか。)

それでは一般動詞も見てみましょう。動詞は基本的に原型を使いますが、主語が三人称単数の場合、動詞の語尾にsを付けましょう。

  • 肯定文:主語+動詞の現在形~.
  • 否定文:主語+do not(don’t)+動詞の原形 ※三人称単数形はdoes not(doesn’t)
  • 疑問文:Do+主語+動詞の原形~? ※三人称単数形はdoes

否定文と疑問文ではbe動詞とは少し異なり、doやdoesがでてきますね。

  • 例文1:I play tennis.(私はテニスをします。)
  • 例文2:He plays tennis.(彼はテニスをします。)
  • 例文3:I don’t play tennis.(私はテニスをしません。)
  • 例文4:Do you play tennis?(あなたはテニスをしますか。)

ここまでが、現在形の文の作り方です。

英文法の現在形の意味

それでは現在形の文にはどんな意味があるのでしょうか。現在形は、今この瞬間というよりも広範囲に焦点があたっていて、情報や事実を伝えることができます。例えば”I eat fish.”と言った場合、「私は魚を食べます。」という意味になり、今行っている動作を表すのではなく現在の習慣や事実を表します。以下で詳しく確認してみましょう。

現在の状態や性質

「好き」「持っている(所有している)」のように現在の状態や、「~である」というように性質を表します。またbe動詞を用いて「嬉しい」「悲しい」という感情を表すこともできます。

  • 例文1:He has a cat. (私は猫を飼っています。)
  • 例文2:I am 20. (私は20歳です。)
  • 例文3:I am happy. (私は嬉しいです。)

現在の習慣的な動作・反復的な出来事

この場合も、今この瞬間に行っていることではなく、普段どうしているかなどという意味になります。頻度を表す副詞とセットで使われることが多いので覚えておきましょう。

例文:I often go to the cafe. (私はよくその喫茶店に行きます。)

○頻度を表す副詞

  • always (いつも)
  • often (しばしば/よく)
  • usually(普段/たいてい)
  • sometimes(時々)
  • never (決して~しない)

一般的な事実なども現在形

誰もが知っていること、事実、不変の真理も現在形で表します。また、ことわざも不変の真理と捉えられるので、基本的に現在形です

  • 例文1:The sun rises in the east. (太陽は東から昇る。)
  • 例文2: The early bird catches a worm. (朝早い鳥は虫を捕まえる。→早起きは三文の徳。)

その他にもスケジュールや時刻表は現在形で表すことができます。また映画や本のストーリーやあらすじを伝えるときは現在形を使うのが良いです。映画や本は繰り返し観たり読んだりすることができますし、現在形だとより臨場感がでますね。

4.過去形の作り方

それでは過去形の動詞の作り方を確認しましょう。動詞にはbe動詞と一般動詞がありますね。

さらに一般動詞の中には決まった語形変化をする「規則動詞」と、不規則な変化をする「不規則動詞」があります。規則動詞の過去形はルールに従って作ることができますが、不規則動詞は覚えるしかありません。声に出しながら書いて覚えるのが良いでしょう。

be動詞のか固形は2つ

be動詞の過去形はwasとwereのみです。am、isの過去形がwas、areの過去形がwereになると覚えておきましょう。

一般・規則動詞は4つのルール

  • ルール1:語尾にedを付ける walk(歩く)→ walked
  • ルール2:動詞の語尾がeの場合はdを付ける like(好き)→ liked
  • ルール3:動詞の語尾が子音+yの場合はyをiに変えてedを付ける study(勉強する) → studied
  • ルール4:動詞の語尾が短母音+子音1字の場合は同じ子音+ed

rob(奪う)→ robbed

過去形edの発音には/d/t/id/の3種類があります。それぞれルールがあります

  • 発音/id/:語尾がtかdのとき want (欲しい)→ wanted(発音 ウォンティドゥ)
  • 発音/t/:語尾の発音が無声音(息のみで発音するk,s,p,sh,ch)のとき cook(料理する)→ cooked(発音 クックトゥ)
  • 発音/d/:語尾の発音が有声音(発音に声が伴うg,z,b,j,m,l、母音など)のとき surprise(驚く)→ surprised(発音 サプライズドゥ)

一般・不規則動詞の例

以下は不規則動詞の過去形の一例ですので参考にしてください。

  • come(来る)→ came
  • go(行く)→ went
  • have(持っている)→ had
  • know(知っている)→knew
  • make(作る)→made
  • think(考える)→thought

過去形の語順をbe動詞から覚える

  • 肯定文:主語+was/were~.
  • 否定文:主語+was/were not~. ※短縮形はwasn’t/weren’t
  • 疑問文:Was/Were 主語~?

 

  • 例文1:I was hungry this morning. (今朝私はお腹が空いていた。)
  • 例文2:I wasn’t hungry this morning. (今朝私はお腹が空いていなかった。)
  • 例文3:Were you hungry this morning?(今朝あなたはお腹が空いていましたか?)

次に一般動詞も確認してみましょう。

  • 肯定文:主語+動詞の過去形~.
  • 否定文:主語+did not(didn’t)+動詞の原形
  • 疑問文:Did+主語+動詞の原形~?

 

  • 例文1:I played the piano yesterday.(私は昨日ピアノを弾きました。)
  • 例文2:I didn’t play the piano yesterday.(私は昨日ピアノを弾きました。)
  • 例文3:Did she play the piano yesterday?(彼女は昨日ピアノを弾きましたか?)

否定文と疑問文にdidが出てくるのが特徴です。didが既に過去の意味なので、動詞は過去形にしないように注意しましょう。

過去形の意味

それではどんなときに過去形が使われるか確認してみましょう。過去のある時の動作や出来事、状態を表すのが過去形です。時を表す語句が共に使われることが多いので一緒に覚えておくと良いでしょう。

  • 例文1:I played tennis yesterday. (私は昨日テニスをしました。)
  • 例文2:I was a student three years ago. (3年前私は学生でした。)

○時を表す語句
yesterday (昨日)
last night (昨夜)
30 minutes ago (30分前)
in 2000 (2000年に)

上記の意味の他に過去の習慣や反復的な出来事を表すこともできます。

例文3:I often went to the park when I was a child.
(子どものころ、よくその公園に行きました。)

この意味をはっきりさせる場合used toやwouldを使うこともできます。used toは現在と対比させて、過去はこうだったが現在は違うというときに使い、動作も状態も表すことができます。

例文:I used to have a lot of dolls.(私は沢山の人形を持っていたものです。)→今は持っていない。

wouldは過去と現在を対比する意味を含んでおらず、過去を回想する際に用います。oftenやsometimesなど頻度を表す副詞とセットで使われることが多いです。この用法ではlikeやhaveなどの状態動詞を使うことはできません。

例文5:I would often go to the park when I was a child.(子どもの頃、よくその公園に行ったものです。)

~英語のことわざ~

ことわざは基本的に現在形と説明しました。最後に英語のことわざをいくつかご紹介します。

  • Failure teaches success.(失敗は成功を教える。→失敗は成功のもと。)
  • Little and often fills the purse.(小銭も度重なると財布を満たす。→ちりも積もれば山となる。)
  • You never know what you can do till you try.(試してみるまで何ができるかは分からない。→物は試し。)




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