英文法

英語の助動詞の解説!よく使う8個の使い方 

英文法の中でも、わかりにくくやっかいなもののひとつが助動詞。でも、この助動詞をきちんと使えるのと使えないのとでは、相手に伝わる内容が全然違ってきます。しっかりと助動詞をマスターして、使える英語を身につけていきましょう。

助動詞とは?

助動詞とは、動詞の前において、動詞の意味を補強するものです。

たとえば、I speak English.は「わたしは英語を話します」という意味ですが、I can speak Englishというと「わたしは英語を話すことができます」というように、「話す」に加えて「できる」という意味が付け加えられます。

つまり、ここではcanが助動詞です。

助動詞を使う上での注意点

助動詞を並べて使うことはできません。

「彼はもうすぐ自転車に乗れるようになるだろう」と言うようなとき、He will can ride a bicycle.というのは間違いです。そのときはbe able to という熟語を使いましょう。

He will be going to ride a bicycle.というのが正解です。

助動詞のあとは動詞の原形

先程の例文He will be going to ride a bicycleのwillの後ろがbeになっていますね。

これは助動詞のあとには動詞の原形がこなくてはならないというルールがあるからなのです。だから、be動詞の原形であるbeがきているわけですね。

否定は助動詞のあとにnotをおく

「アメリカに行くつもりはない」と言いたい場合はI will not go to the U.S.となります。

疑問文にする場合は文の最初に助動詞をおく

「アメリカにいくのですか?」と聞きたいときは、Will you go to the U.S.となります。

よく使う英語の助動詞の種類8個の意味と使い方

英語の助動詞は全部で15個ありますが、ここでは代表的なものを紹介します。

will

未来を表します。

I will go to the U.S. 「わたしはアメリカに行くつもりです」

would

基本的に、willの過去形として機能しますが他にもたくさんの意味があります。

代表的なものは、時制の一致という英語のルールによって、willが過去形となったものです。

e asked me if I would go.「彼は私にいくかどうかたずねた」

これは主節の動詞askedが過去形なので、従属節のwillもwouldになるというパターンですね。

must

I must get up at 6 tomorrow.「わたしは明日6時に起きなければならない」

mustは強い義務を表します。

では、「来週の月曜日は6時に起きなければならないだろう」と言いたい場合どういえばいいでしょうか?

助動詞は並べて使えないと言うルールがありましたね。そういうときはhave (has)to~を使いましょう。

「来週の月曜日~」の文なら

I will have to get up at 6 next Monday.となります。

ちなみに、must not~は「~してはいけない」という意味になるので注意してください。

should

You should get off your shoes here.「ここでは靴を脱がなければならない」直訳するとそんな風になりますが、mustと違って、提案や助言を表します。ですから「ここでは靴をぬいだほうがいいよ」くらいのニュアンスです。

また、「おそらく~はずだ」という意味もあります。

He should be very hungry.「彼はおそらく空腹のはずだ」という意味になります。

shall

Shallはほぼ提案の意味の疑問文で使われます。

Shall we dance?「踊りませんか?」映画でも有名ですね。誰かを誘う時の言い方はshall we ~です。

Shall I open the window?「窓を開けましょうか」shall I ~は「~しましょうか?」という申し出を表します。

may

Mayにはいくつかの意味があります。

その中のまずひとつは「許可」です。

  • You may go「あなたは行ってもいいですよ」
  • You may not go yet「あなたはまだ行ってはいけませんよ」
  • May I go now?「もう行ってもいいですか」

という意味になります。

さらにもうひとつ、He may come the party tonight.「彼は今晩のパーティに来るかもしれない」

このようにmayは可能性も表します。

might

時制の一致などによってmayがmightになることがありますが、ほとんどは「~かもしれない」という可能性を表すのに使われます。

mayとmightではmayのほうがかたい表現です。以下は例文です。

I might know your mother.「あなたのお母さんを知っているかもしれない」

また、疑問形は通常使われません。

can

まず、canは能力を表します。I can play the piano.「わたしはピアノを弾くことができる。」

また許可も表します。You can use this laptop「このノートパソコンを使ってもいいですよ」

willなどほかの助動詞と一緒に使いたい時は、be able toが使えます。

He will be able to write Kanjis soon.「彼はもうすぐ漢字が書けるようになるでしょう」

could

canの過去形としても使われます。多くは依頼の表現などで使われることが多いです。

Could you give me a discount.「少しまけてください」という意味ですね。

英会話でよく使う表現

助動詞は会話の中でも頻繁に使われますから、フレーズで覚えてしまってください。

たとえば、レストランで水をくださいと言うようなとき、

“Can I get a glass of water?”というのが正解です。

丁寧に言いたい場合は、Canを過去形のcouldにしましょう。“Could I get a glass of water?”でOKです。

また、誰かに何かをお願いする時は“Can you~?”または、ていねいに“Could you~?”を使ってもいいです。たとえばこんな感じです。

  • “Can you open the window?”「窓をあけてもらえますか?」
  • “Could you open the window?”「窓をあけていただけませんか?」

この二つの言い方は覚えておくと大変便利です。

英語の格言の中にみる助動詞

If you can dream it, you can do it.

Walt Disney(ウォルト・ディズニー)の言葉です。

「夢見ることができれば、それは実現できる」という意味です。

英語が話せるようになりたければ、きっとできるということかもしれませんね。

I will prepare and some day my chance will come.

Abraham Lincoln (エイブラハム・リンカーン)の言葉です。 -

「準備しておこう。チャンスはいつか訪れるものだ」という意味です。

We must be the change we wish to see in the world.

Mahatma Gandhi (ガンジー)

「あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がならなければならない」と言う意味です。

このように、英語の助動詞は英会話でも、試験などでもよく出てくる最も重要な英文法です。

いくつも意味があって覚えにくいかもしれませんが、ひとつひとつ着実に自分のものにしていってくださいね。




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